脱力は、“気づき”の積み重ねである
- kosakawataru6
- 6月25日
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【脱力は、“気づき”の積み重ねである】
今の社会では、“物質的なもの”に価値や幸福を見出す価値観が深く根づいています。
✔ 数字やデータで示されるパフォーマンス
✔ 筋肉や体型など、外見に現れる変化
✔ “無限経済成長”を前提とした思考やライフスタイル
こうした物質偏重の価値観が、トレーニングや健康にも影響を及ぼし、アウターマッスル中心の外向きな身体観を強めています。
その結果、「力を入れる」ことに熱心でも、「力を抜く」ことを忘れている。
そしてその“常態化した緊張”は、
頭(=大脳)を優位に働かせ、
あれこれと頭で考えすぎる状態を引き起こします。
思考が常に先行し、身体感覚や直感が後回しになる。
その状態では、本当の脱力にはたどり着けません。
脱力とは知識ではなく、身体や呼吸、精神状態への“気づき”の積み重ねによって、少しずつ立ち上がってくる感覚です。
つまり、外へ向かう“陽”の意識と、内を見つめる“陰”の感覚のバランスを取り戻すことが、脱力への道なのです。
緊張と脱力は、陰と陽のように対をなすもの。
どちらか一方が悪いのではなく、緊張があるからこそ、脱力という状態も生まれる。
脱力とは、できるようになるものではなく、「気づき」を積み重ねる中で自然と戻ってくる身体の原初的な感覚なのです。
今回の動画では、
・なぜ「脱力」はスキルではないのか
・現代人の緊張体質はどこから来ているのか
・脱力と緊張を“陰陽”で捉える感覚などについて、身体感覚の視点から深掘りしています。