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生命燃焼を軸とした健康への想い|生命燃焼 小坂航

  • 執筆者の写真: kosakawataru6
    kosakawataru6
  • 2月21日
  • 読了時間: 4分



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2020年、日本人の健康観が揺らいだ


2020年のウイルス騒動を契機に、日本人の健康観が浮き彫りとなり、自分自身も自らの生き方を見つめ直す機会となりました。


悩み続ける中で、日本の歴史や思想を学び直し、日本人としての誇りと強さを改めて実感しました。


かつて日本には、現代の「肉体第一主義」とは異なり、精神と魂を燃やして命をかけた人々が数多く存在していたのです。


その生き様を知り、「私もそんな人生を送りたい」と強く思うようになりました。


「生命燃焼論」との出会い


そんな中で出会ったのが、現代においてその精神を体現され、「生命燃焼論」を提唱されている執行草舟社長でした。


生命燃焼とは、生命をどのように使い切り、すり減らし、衰え、錆びていく過程に、生きがいを見出すことにある。


私は、この思想に深く共鳴しました。


さらに、直接お話を伺う機会にも恵まれ、「この思想をこの世に残さなければならない」と強く決意するに至りました。


それは、このままでは、先人が命がけで守ってきた日本が、今まさに失われてしまうという危機感を、痛烈に抱いたからです。


生命は「守る」のではなく「燃やし尽くす」もの


物質主義と効率優先の価値観が広がる現代において、ただ肉体を守ることを“健康”とし、魂を削ってまで、長く生きることだけが目標になっている現実があります。


さらには、AI社会の到来によって、病気の予防や治療が飛躍的に進展し、その結果、肉体への偏重がより顕著になることが考えられます。


しかし、生命とは、守るものではなく、燃やし尽くすものではないでしょうか。


生命燃焼のエネルギーはどこに宿るのか?


では、その生命燃焼のエネルギーは、どこから湧き上がるのでしょうか。


それを肉体に落とし込んで考えたとき、私は「インナーマッスル」に辿り着きました。


インナーマッスルとは、体の深層にあり、力まず、脱力し、呼吸とともに働く筋肉です。


それは、目に見える表層の筋肉(アウターマッスル)のように、外側に向けて力を誇示するものではありません。


むしろ、内なる力を静かに燃やし、私たちを根底から支える存在です。


なぜ私は、生命燃焼のエネルギーを「インナーマッスル」に見出したのか。その答えは、日本の歴史にありました。


日本人の歴史に宿る「インナーマッスル」的身体観


かつて日本人は、表面的な力ではなく、「どう生きるか」「どう死ぬか」という生き様を重んじました。


まさに生命燃焼を体現した生き方です。


武士道と「インナーマッスル」的身体観


その究極の在り方として、日本人が受け継いできたのが「武士道」です。


「武士道とは死ぬことと見つけたり」という覚悟をもって、自らの生命を使い切る生き様そのものでした。


また、日本の伝統、文化でもある、「道」として存在する武道や茶道などは、呼吸を整え、心と身体を調和させることで、最小限の力で最大限の働きを生むことを目指してきました。


そこには、ただ目に見える筋肉を膨らませるのではなく、肚を据え、無駄な力を抜き、内側から静かに湧き上がる力を使うという、日本人特有の身体観がありました。


礼儀作法を重んじ、一つ一つの動作を丁寧に行う所作も、まさにインナーマッスルを優位に使う身体観であり、生命燃焼のエネルギーと直結しているのではないかと考えます。


つまり、日本人が培ってきた生き方そのものが、インナーマッスルを基盤とした身体づかいだったのではないでしょうか。


物質主義がもたらした健康観の変化


しかし現代のトレーニングでは、ダイエットやボディメイクが主流となり、物質的な豊かさや見た目の美しさを追求する考え方が定着しています。


それは、グローバリズムや物質主義によって「数値」と「見栄え」に集約され、あたかもそれが幸福であるかのような価値観を、私たちは知らず知らずのうちに植え付けられてしまっているのではないでしょうか。


その結果、アウターマッスル優位の身体づかいが当たり前となり、身体から精神への意識が遠のき、物質的価値を優先する人生観が形成されているのだと感じます。


生命燃焼を軸にした真の健康観を提唱する


だからこそ、私は提唱します。


肚を据え、呼吸を整え、インナーマッスルを活性化させること。


そして、日本人が培ってきた身体観・精神観に立ち返り、生命燃焼を軸としたトレーニングを通じて、もう一度、日本人らしい身体観を取り戻していくことを。



小坂 航


 
 
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