第六回思想編「日本人とインナーマッスル」内なる力が自然と湧き起こる深層筋トレーニング|小坂航チャンネル
- kosakawataru6
- 2月24日
- 読了時間: 2分
第六回は「日本人とインナーマッスル」についてお届けします!
生命燃焼を軸としたトレーニングでは、アウターマッスルを物質主義の象徴、インナーマッスルを精神の象徴として位置付けています。
日本の歴史を振り返ると、「道」として受け継がれてきた武道などにおいて、呼吸によって心身を調和させ、表面的で分かりやすい力ではなく、いかに最小限の力で最大限の働きを生むかが本質とされてきました。
また、礼儀作法を重んじる日本独自の生活様式では、一つ一つの所作を丁寧に行う習慣が根付いており、日常動作そのものが体を整える役割を果たしていました。
さらに、「肚を据える」「肚が据わる」といった言葉に象徴されるように、日本人は古来より「肚」を精神と肉体の中心と捉えてきました。
これはまさにインナーマッスル、特に横隔膜や、腹横筋、骨盤底筋群などの呼吸筋の働きと深く関わっています。
また、座禅における姿勢や呼吸、茶道における静かで丁寧な所作も、インナーマッスルを自然と活用する身体文化の一例といえるでしょう。
インナーマッスルを働かせるためのポイントは、「力を抜き、疲れを感じない範囲で動かす」ことです。
まさに、日本人が古くから培ってきた、無駄なくしなやかな体の使い方そのものです。
こうした身体観があったからこそ、日本人特有の精神性や、自然と調和した体の使い方が育まれてきたといえるでしょう。
しかし、現代では行き過ぎたグローバリズムによって、見た目や筋肉量を重視するトレーニングが主流となり、日本人の精神性への意識は薄れ、物質的な豊かさばかりが追求されるようになりました。
その結果、アウターマッスル優位の体づくりが進み、肩こりや腰痛といった不調に悩む人が増え続けているのです。
生命燃焼のエネルギーを生み出すためには、アウターマッスル中心の考え方から、インナーマッスルに意識を向けることが、何よりも重要な鍵となります。
▼視聴は小坂航チャンネルから▼


